2009年4月8日水曜日

~演奏会のお知らせ~♪

今月22日(水)、巣鴨の全日本ピアノ指導者協会でカミーユ・スタマティというピアニスト=作曲家の作品展があります(演奏は金澤攝氏)。スタマティはカルクブレンナーの最も優れた弟子と言われたギリシャ系フランス人で、教育者としてもピアノの達人サン=サーンスや、ショパンに才能を買われたゴットシャルク(ゴッツチョーク)を育てあげました。

彼は19世紀フランスにおける古典作品の擁護者として、アルカンらとともにバッハやベートーヴェンを公開演奏会で盛んに弾いていました。古典音楽に傾倒していたせいか、彼の音楽はサロン曲風の優美さやよりも、音楽の構成に美点が見出されます(この特徴はサン=サーンスと共通しているようにも思います)。

演奏会ではベートーヴェンの熱情ソナタを意識したと思われる初期のヘ短調ソナタ(c1843)と50 年代の二つの練習曲集《12のピトレスク・エチュード》op.21《ヴェーバーのオベロンに基づく性格練習曲》op.33が聴けます。後者の練習曲集はオベロンの様々な情景の旋律を組み合わせて練習曲に仕立てた特異な曲集です。詳しくは当日お配りする解説をご覧ください。それから、この演奏会は無料です。どう間違っても決して損はしませんのでぜひお越しください。詳しくはこちら→http://www.piano.or.jp/report/01cmp/o_knzw/2009/03/30_8310.html よろしくお願いいたします。                  
                                                           Yasushi UEDA

日時: 2009年4月22日(水) 18:30開場 19:00開演予定
場所: 東音ホール(東京・巣鴨 社団法人全日本ピアノ指導者協会本部事務局内)
入場料: 無料