2010年12月6日月曜日

新刊のお知らせ

大活躍の研究会ドイツ支部(??)メンバーの皆様。

ひとつめ。
『思想』(岩波書店)2010年第12号
シューマン生誕200年

吉田寛さんが「歴史の空白とジャンルの闘争―シューマンと《ベートーヴェン以後》のドイツ音楽―」

を寄稿されているほか、

堀朋平さんがジョン・ダヴェリオの「シューマンの《幻想曲》(作品17)とアラベスク」

を翻訳・解題されています。その他も豪華執筆陣。

ふたつめ。

L.ロックウッド著、土田英三郎 / 藤本一子監訳、沼口隆 / 堀朋平訳
『ベートーヴェン 音楽と生涯』春秋社、2010年。
春秋社のページ

充実してます。

2010年11月29日月曜日

UTCPレクチャー

UTCPレクチャー「翻訳と反転のポリティックス――『アンティゴネー』合唱歌を再読する」

2010年12月2日(木)16:30-18:00
東京大学駒場キャンパス101号館2階研修室

講演者:西山達也(UTCP)

ソポクレスの悲劇『アンティゴネー』における有名な合唱歌「不気味なものは数多くあるが・・・」(第1スタシモン:332-364行)をめぐって、詩人ヘルダーリンが精神錯乱(Umnachtung)の閾において遂行した翻訳と、その存在論的改訂版ともいうべきハイデガーによる翻訳(『形而上学入門』および『イスター講義』における)を改めて精査します。また、ハイデガーの解釈から多大な影響を受けたジャック・ラカン(1901-1981)による解釈も参照する予定です。
http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/events/2010/12/utcp_lecture_nishiyama_tatsuya/

2010年7月6日火曜日

講演会のお知らせ

UTCPレクチャー

「ヴュイヤールの《公園》と象徴主義」
ギ・コジュヴァル(オルセー美術館館長)

日時:2010年7月26日(月) 17:00-19:00
場所:東京大学駒場キャンパス18号館ホール
[地図⇒http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html]

ナビ派の画家エドゥアール・ヴュイヤール研究の世界的権威であるコジュヴァル氏が、「オルセー美術館展2010 ポスト印象派」展に出品中の《公園》(1894)を分析します。


【講演者紹介】
1955年パリに生まれる。81年、パリ第4大学で美術史修士課程修了、論文テーマは「1875年から1900年のパリ・オペラ座の舞台演出とその装飾」。82年、同大美術史専門課程修了、テーマは「ヴェルディとプッチーニの時代のオペラの装飾の研究」。82-84年、仏政府給費留学生としてローマのフランス・アカデミーに滞在。85年、「19世紀後半のイタリアのオペラ座の装飾」で博士号取得。
その後、フランス文化財学芸員および主任学芸員資格取得。85-86年、オルセー美術館で学芸員研修。87-88年、リヨン美術館で展覧会担当副学芸員。 88-92年、ルーヴル美術館で文化局副主任。88-98年、ルーヴル美術学校で19世紀美術を講じる。92-98年、フランス国立歴史建造物美術館館長。1998-2006年、カナダ・モントリオール美術館館長、2004-06年、パリ・グランパレの展覧会企画顧問などを経て、08年からオルセー美術館館長。ヴュイヤール研究の第一人者で、03年には A ・サロモンと共著で作品総目録を刊行した。


使用言語:フランス語(同時通訳つき)
入場無料|事前登録不要
お問い合わせ:image.studies@utcp.c.u-tokyo.ac.jp

主催:東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP) 中期教育プログラム「イメージ研究の再構築」
後援:日仏美術学会


フライヤーは次のページからダウンロードできます
⇒http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/events/pdf/2010-07-26-Cogeval-flyer.pdf

2010年7月3日土曜日

演奏会のお知らせ

研究回メンバーの黒田育世さんがチェロで参加するピアノトリオ「アルスロンガ」のリサイタルが、神戸と東京で行われます。ぜひぜひ足をお運びください。

東京公演
2010年9月19日(日)15:30開場 16:00開演(プレトーク15:40)
スタジオSKホール
入場料2,500円(学生1,500円)

神戸公演
2010年9月11日(土)17:30開場 18:00開演(プレトーク17:40)
うはらホール
入場料2,500円(学生1,500円)

曲目:
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲イ短調作品50「偉大な芸術家の思い出に」
ブロッホ:三つの夜想曲
カサド:ピアノ三重奏曲ハ長調

お問い合わせ:arslonga2009@yahoo.co.jp




2010年4月24日土曜日

『ショパン展』@丸ビル(2010.4.30~5.5)の告知

ラ・フォル・ジュルネに連動して、丸ビルで月末からショパン展が開催されます。開催期間は4月30日~5月5日。マズルカOp.6-2のスケッチやショパン、リスト、シューマン、カルクブレンナーの初版譜が展示されます。自筆譜関連はショパン研究者武田幸子さんがしっかりした解説を執筆しています。僕も深くかかわっている企画ということもあり、ぜひ一度見に来ていただければ幸いです。
詳しくはこちら→
http://www.tokyo-event.jp/details/15801513.html
http://blog.livedoor.jp/xixe_musque/archives/51527963.html
                                    Y.U.

2010年3月31日水曜日

「ベートーヴェンの第9交響曲」

メンバーによる翻訳本が出版されました。

ハインリヒ・シェンカー『ベートーヴェンの第9交響曲』
西田紘子、沼口隆訳、音楽之友社、2010年。

音楽之友社のページ

ぜひご購入ください。

2010年1月12日火曜日

Stephen Heller(1813-1888) 公開録音会のお知らせ

今月21日、シュテファン・ヘラーという19世紀ドイツ-フランスのピアニスト兼作曲家
の作品(1860年代~70年代)が演奏されます。演奏は作曲家・ピアニスト・研究者の金澤攝氏です。公開録音会ですが、演奏会形式ですのでお気軽にお越しください。ヘラー作品は19世紀後半ヨーロッパ各地の音楽院で弾かれており、受容の規模からしてもショパン、シューマンとならびとくに重要な作曲家といえます。プログラム中にある「子供の情景」はシューマンから霊感を受けていますが、響きはむしろフランス近代にみられる非機能和声が耳を引きます。パリ音楽院を研究している私は、ヘラー作品がシャブリエ、ゴダール、ドビュッシー世代に与えた影響は少なからぬものがあると見ています。
当日は上田泰史(東京芸大音楽学D1)による詳細な解説・資料が配布されます。Hellerの録音会に寄せた文章を公開しましたのでご関心ある方はこちら(http://blog.livedoor.jp/xixe_musque/archives/51414066.html)をご覧ください。
                
                 *****

   ・日時: 2010年1月21日(木) 18:30開場 19:00開演予定
   ・場所: 東音ホール(東京・巣鴨 社団法人全日本ピアノ指導者協会本部     
    事務局内)
   ・入場料: 設定しませんが、金澤さんへの活動支援をぜひお寄せください。          
    ※前回実績: 40,500円(約20名の方より)
―プログラム:ステファン・ヘラー作品―
   ・ポロネーズ op.104
   ・ファンタジー・カプリース op.113
   ・子供の情景 op.124
   ・ベートーヴェンの主題による21の変奏曲 op.133
(*元のページ:http://www.piano.or.jp/report/01cmp/o_knzw/2009/12/25_10059.html)

以上、何卒よろしくお願い申しあげます。(上田泰史) 

2010年1月11日月曜日

博士学位審査会のお知らせ

研究会メンバーの菅野雅紀(将典)[東京芸術大学ピアノ科博士課程]の学位審査会(演奏の部)が以下の要領で行われます。公開で行われますので、ぜひお立会いください。

-記-

菅野雅紀(将典)課程博士学位審査演奏会「武満徹の世界」

演奏曲目…《妖精の距離》《遮られない休息》《ピアノ・ディスタンス》《ピアニストのためのコロナ》《雨の樹素描》《十一月の霧と菊の彼方から》《オリオン》《雨の樹素描Ⅱ》

平成22年2月9日(火曜日) 19:25開場、19:40開演、20:50終演予定
東京藝術大学奏楽堂
注記…入場は無料、学外公開で整理券なども必要ございません。   
チラシは、PDFで閲覧いただけます。