今月21日、シュテファン・ヘラーという19世紀ドイツ-フランスのピアニスト兼作曲家
の作品(1860年代~70年代)が演奏されます。演奏は作曲家・ピアニスト・研究者の金澤攝氏です。公開録音会ですが、演奏会形式ですのでお気軽にお越しください。ヘラー作品は19世紀後半ヨーロッパ各地の音楽院で弾かれており、受容の規模からしてもショパン、シューマンとならびとくに重要な作曲家といえます。プログラム中にある「子供の情景」はシューマンから霊感を受けていますが、響きはむしろフランス近代にみられる非機能和声が耳を引きます。パリ音楽院を研究している私は、ヘラー作品がシャブリエ、ゴダール、ドビュッシー世代に与えた影響は少なからぬものがあると見ています。
当日は上田泰史(東京芸大音楽学D1)による詳細な解説・資料が配布されます。Hellerの録音会に寄せた文章を公開しましたのでご関心ある方はこちら(http://blog.livedoor.jp/xixe_musque/archives/51414066.html)をご覧ください。
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・日時: 2010年1月21日(木) 18:30開場 19:00開演予定
・場所: 東音ホール(東京・巣鴨 社団法人全日本ピアノ指導者協会本部
事務局内)
・入場料: 設定しませんが、金澤さんへの活動支援をぜひお寄せください。
※前回実績: 40,500円(約20名の方より)
―プログラム:ステファン・ヘラー作品―
・ポロネーズ op.104
・ファンタジー・カプリース op.113
・子供の情景 op.124
・ベートーヴェンの主題による21の変奏曲 op.133
(*元のページ:http://www.piano.or.jp/report/01cmp/o_knzw/2009/12/25_10059.html)
以上、何卒よろしくお願い申しあげます。(上田泰史)